CAEのプロセスはどのような順番で実行されるか把握していますか?この記事ではCAEの一般的なステップを紹介します。
CAEを扱う上では、どのようなステップを踏んでいるのかを知るのはかかせません。
Step1:モデリング
CAEの最初のステップは、製品や構造のモデルを作成することです。CADデータを使用して幾何学的なモデルを生成し、物理的な特性や材料データを割り当てます。モデルの精度と正確性が、解析結果の品質に直結します。
Step2:メッシング
モデル作成後、連続体を要素に分割するプロセスが行われます。これにより、モデル内部の物理的な挙動を数値的に解析することが可能になります。要素の形状や密度は、解析結果に影響を与える重要な要素です。
Step3:境界条件の設定
解析を行うには、モデルに対して境界条件を設定する必要があります。これには、荷重や拘束条件などが含まれます。正確な境界条件の設定が、実世界の挙動を反映した結果を得るために不可欠です。
Step4:解析と結果の評価
モデルが準備されたら、解析を実行し、結果を評価します。CAEでは、様々な解析手法が使用されます。例えば、有限要素法(Finite Element Method)や計算流体力学(Computational Fluid Dynamics)などがあります。解析結果から得られたデータやグラフを評価し、設計の改善点や問題点を特定します。
まとめ
CAEの一般的なStepについて紹介しました。新しい解析を始める場合、多くはこの順番です。
新しい解析を始める際には、この順番を意識してみましょう。
参考文献
もっと詳しく勉強したいあなたのために、わかりやすい参考書を紹介します。
図解 設計技術者のための有限要素法はじめの一歩 (KS理工学専門書)
有限要素法(CAE)を会社に入社してから触る人、初めてCAEを触る人にオススメの本。
一方で、熟練のCAE技術者には物足りないでしょう。
ブラックボックスであるCAEがどのような理屈で計算されているかがわかります。
計算の中身がわからない気持ち悪いという方も読んでみるといいですよ。
計算の手順が分かります。
図解 設計技術者のための有限要素法はじめの一歩 (KS理工学専門書)
計算力学(第2版):有限要素法の基礎
こちらも計算力学の計算手法を解説している参考書です。
CAEの計算手法を例題を用いて丁寧に解説しています。
ただこれは、CAEのコードよりの内容です。
そのため、「ソフトを使用して計算できればいい」という方には必要ないでしょう。
<解析塾秘伝>CAEを使いこなすために必要な基礎工学!
工学的知識を実践方法がわかります。
具体的な事例も交えているため、参考になる一冊です。
もしかしたら、あなたの悩んでいた事例も載っているかもしれません。
こちらも手元に残しておきたい一冊です。
強度検討のミスをなくす CAEのための材料力学
こちらも実践的な一冊です。
材料力学で学ぶ降伏応力やひずみを実製品でどのように適用すればよいのか
その考え方が学べます。
用語とかは覚えたけど、どんな使い分けすればいいのやどんな物理的意味なの
といった疑問を解決できます。読んで損はない一冊です。