CAE 技術系 材料力学

5分でわかる応力。現役構造解析CAEエンジニアが解説してみた。

*PR アフィリエイト広告を利用しています

工学部の機械系に入学したあなたや、構造解析のCAE担当になったあなた。



応力を正しく理解していますか?


応力とは、材料の強度評価をする際に必ず知っておかなくてはいけない物理量です。
本記事では応力とは何かに解説していきます。

[toc]

応力とは

応力は単位面積あたりにかかる力です。単位はPa(N/m^2)になります。
応力σ=P / A
σ:応力(Pa)、P:荷重(N)、A:断面積(m^2)です。

 

 

同じ荷重でも、断面積が小さくなると応力は増加します。
つまり、応力は断面形状に大きく依存することがわかります。

また応力は、次の式でも表すことが可能です。

σ=Eε
σ:応力(Pa)、E:ヤング率(Pa)、ε:ひずみ(無次元)

ヤング率は材料固有の物性値です。引張試験などで物性を測定します。
ひずみ ( ε=l / L ) は、基準長さ L に対する伸び量 l です。


応力は、変形量基準で表すと、ヤング率を定数として、ひずみ量に比例していきます。

応力は結果(出力)の値である

応力を入力値と勘違いしている方は多いです。


そのため、応力を直接測定することはできません。なぜなら、応力は荷重を与えた場合、もしくはひずみを与えられた際の結果です。


つまり、原因が荷重やひずみになり、結果が応力になります。


そのため、応力を測定することが可能、
とうたい文句がありますが、実はそれは不可能です。
ひずみや荷重を測定して計算して応力を算出しています。

応力はひずみや荷重の変化に対して材料内部に発生するものである

応力は、材料力学やCAEを扱う上で必須の学問です。


CAEをただ漫然と使っていた方は、
どういう意味なのか考えながら解析結果を見ると新たな側面に気が付きますよ。

材力やシミュレーション、構造解析の内容に興味ありませんか?

もっと深く知るには、この参考書がおすすめですよ。

もっと深く知りたいあなたへ、参考書リストをまとめました。
実際に勉強して参考になったものを紹介しています。

クリックして参考にしてください。

計算力学と材料力学の【オススメ10選!】

こんにちは、だるまるです。 ・新しい配属先で材料力学やCAEの知識が必要 ・材料力学やCAE、計算力 ...

続きを見る

  • この記事を書いた人

だるまる

製造業のものづくりエンジニア|計算力学技術者固体1・2級|CAEと材料力学を武器に製品開発を実施|自分の中でのCAEの使い方・勘所を書きます

-CAE, 技術系, 材料力学
-, ,