就職活動の志望理由(本当の)はなんでしょうか?給料か、有給のとりやすさか。やりたいことかそれぞれあるでしょう。私は、有給のとりやすさでした。その中でも、職種の中で一番給料が高いのは?というのをよく目にします。
本記事では、私の勤める会社ではありますが、研究開発と設計と生産技術でどの職種が一番給料がいいのかという話を紹介します。
会社に勤めて7年部署選択の考え方→お金がある部署
会社勤めて7年。月収を高くしたいなら、部署の選び方で一番重要なのは、お金がある部署です。なんだかんだ言って、お金を稼いでいる部署が一番偉い風潮があります。稼いでいるからいいよね?のように。一方で稼いでいない部署は監査でいじめられたり、管理ルールが厳しくなったり、他の部署へと人員移動が多い印象です。
稼いでいる部署は、当然忙しいです。お金より自分の時間が大事という人にはおすすめしません。残業時間40時間の差があれば、同期でも6-10万程度月収に差が付きます。
一番給料が高い職種は(理系)→設計
誤解がないように言いますが、私の勤める会社の話です。あしからず。
断定的に書きました。同期の中だけでの比較です。基本給は同じでも圧倒的に残業時間が違うからです。私が勤める会社では、間違いなく設計職が一番高いです。一番残業時間が長いです。
メーカーの開発プロセスは
研究→開発→設計→量産試作(生産技術)→量産
という流れです。
なぜ、設計が一番残業が多いかというと設計図面の提出期限が決まっているからです。どれも決まっていると感じるでしょうが、製品の発売スケジュールを考えるとここだけは遅れてはいけません。
職種の残業時間の違いは→設計が一番多い
会社にもよるでしょうが、設計部門は制限限界までやっているとよく聞きます。また、開発部門も同程度の残業をするときはありますが、設計ほどはしていません。研究については、定時です。
私の会社では、上流(研究や開発)ほど残業は禁止され下流(設計、量産、工場)に行くほど残業時間は多いです。工場や量産については、売れ行き等もあるのでまちまちになります。安定的に残業しているのは、やはり設計です。
設計が一番残業している理由は、製品保証の観点があります
この設計条件で発売したとき、クレーム出ないよね?壊れないよね?っといった感じです。製品によっては、5年相当の負荷を与えて耐久性を見てます。例えば、製品の引き出し開閉10万回です。
製品設計は、図面を書くだけの仕事ではありません
調達部門と協力して、安く作れる会社を探したり、安い部品を探したりと多くのことをしています。一つ部品が変わるだけで、全体に影響はでないのか等の試験をしています。
この理由の一つに、製品の高機能化と同時にコストダウンをしなくてはならないという(暗黙の)ルールがあります。言い方は悪いですが、コストダウン至上主義のきらいがあります。
中小企業などが開発した製品は、日本では売れず欧米でよく売れるといわれています。日本は機能よりもコスト優先。欧米は機能を見ているからです。つまり、設計部隊は安いものが少しでも手に入れば部品をすぐに変えようとして、多くの工数がとられることも少なくないです。
これに対応するのは設計部門がほとんど、残業が増加しています。
本社部門と事業部門が分かれています→本社部門は残業禁止が多い
話がちょっとずれますが、会社の中で本社部門と事業部で分かれている企業もあります。この場合、研究開発は本社部門に属することが多いです。
研究開発部門は、事業部からお金をもらっています。会社内でお金の動きが発生しているのです。理由は、節税等がありますがその話は別で。
本社部門の研究部門は、事業部からの依頼金と売り上げの利益から給料が払われています。そして、お金を直接稼ぐことはできません(間接部門と呼ばれます)。事業部は製品を作りお金を生み出します。本社部門はその売り上げを使っているということです。そのため、売り上げが落ちた場合は本社部門に対して残業規制や経費削減などが真っ先にきます。
これが、研究開発部門が給料が低い理由です。残業ができないから。ただそれだけです。
私の会社では一番稼げる部署は設計です。ただし、今までの経験では会社で一番稼いでいる部署が一番残業がで月収が高くなるからです。基本給はみな同じ。